【U-BASE フィッシング初心者講座】第5回目〜アマダイ釣り編 byフィッシング相模屋

秋から冬にかけての釣りでひときわ人気を集める魚種のひとつが『アマダイ』です。海の深場に生息し、その上品な味わいと美しい赤い体色から”冬の女王”とも呼ばれる高級魚として知られています。寒さが増すこの季節のアマダイは脂が乗っていて、身に旨みが凝縮され最高の味わいとなります。今回のフィッシング初心者講座では、この時期が旬の『アマダイの船釣り』について、フィッシング相模屋さんに基礎からコツまで教えていただこうと思います。

今回も教えてくれるのは、お馴染みの齋藤かおりさんです。

U-BASE編集部（以降、U）：今回はアマダイ釣りについてお願いいたします。まずは初心者でも楽しめる釣り方を教えてください。

かおりさん（以降、K）：アマダイは水深40m以深に生息していますので、船釣りがおすすめです。エサには5cmほどのオキアミ（見た目は小エビのようなプランクトンの仲間）を使いますので、生き餌が苦手な方でも安心して仕掛けに付けられます。

U：まさに「エビで鯛をつる」なんですね（オキアミはエビではありませんが...）！次に初心者が注意すべきポイントを教えてください。

K：乗合の船釣りは、他のお客さんも乗船します。今までも船釣りの時にご案内しているように、両隣の人にはご挨拶しましょう。船長さんやなかのり（船宿のお手伝いさん）がタモ入れをしてくれる事もありますが、ほとんどの場合が自分でやるか左右のお客さんが気を使ってタモ入れしてくださったりもしますので、ご挨拶ひとつで１日気持ちよく釣りができます。タモ入れは魚の頭を先に網に入れるようにしてください。

また、エサのつけ方もポイントです。オキアミは尻尾を切ってからお尻に針を刺し、胸あたりで針を出します。まっすぐ刺さっていることが重要で、曲がると海中で回転してしまい、エビの動きが再現できなくなります。仕掛けにはオモリを取り付けますが、60号から80号まで狙う水深に応じて変わりますので、事前に船宿に号数を確認しましょう。周囲とオモリの重さが異なると仕掛けが絡む原因になるため、基本的に同じ号数を使用します。アマダイは底から1〜5mの範囲で釣れます。底を取ってから、約1m巻き上げ、オキアミがふわふわと泳いでいるように誘います。アタリがなければ、少し巻き上げて再度誘いをかけ、釣れなければ再び底に戻して繰り返します。誘いの動作や止める時間は、その日の状況によって調整し、周囲の常連さんや船長に聞いてみるのも良いでしょう。

U：必要な道具やおすすめの釣具はありますか？

K：アマダイ専用の竿もありますが、柔らかめのゲーム竿でも対応できます。調子は7:3または8:2で、80号のオモリが乗るものが適しています。価格帯は6,000円ほどからあります。リールはベイトリールなら200番台が目安で、水深が50m以上なら電動リールがおすすめです。200〜800番台のもので、PEライン2号を200m巻ければ十分です。例えば『プレイズ600』なら約35,000円から購入可能です。オモリは60号または80号、天秤は30cmから40cmが目安です。また、アマダイ専用仕掛け（2本針）は、予備も含め最低3枚ほど持っていきましょう。

U：県下でのおすすめアマダイ釣りできるスポットを教えてください。

K：近くでしたら相模湾、茅ヶ崎港のちがさき丸や一俊丸、腰越港の池田丸、平塚港の庄治郎丸などがございます。横須賀佐島の志平丸もおすすめです。

U：それでは最後にアマダイ釣りの魅力とは何なのでしょうか？

K：アマダイが釣れると3段引きといわれる引きが楽しめるのが特徴です。あたりがありグーンと竿が引き込まれたら大きく合わせます、電動リールでしたら合わせて魚がのったら10mくらいは手で巻いてから電動で上げましょう。巻き上げてる途中でゴンゴンゴンと下に引っ張る3段引きに感触がたまりません。ゲストも多い水深ですので、この3段引きでアマダイか判断ができたりもします。ゲストも美味しい魚ばかり。アカボラやマトウダイ、イトヨリなどがつれたりもしますので姿が見えるまで楽しいです。

U：正に釣ってヨシ、食べてヨシのアマダイですね！かおりさん、いつもありがとうございます！また釣りについて色々と教えてください。

K：こちらこそありがとうございました！またよろしくお願いします！

今回、教えていただいたアマダイですが、フィッシング相模屋による『アマダイ船釣り体験会＆講習会』が12月15日（日）に開催予定となっています。すぐに店員がいっぱいとなってしまう相模屋さんの釣り教室です、ご参加希望のお客様はお早めにお問い合わせください。またご参加希望の魚種や漁場がある方は、下記のリンクから相模屋さんのイベント情報をいち早くチェックしてください！