もしもキャンピングカーがあったなら – 月井 隼南
私はフィリピン人の母と日本人の父を持つアスリートです。
今はフィリピン代表の空手選手をしていますが、以前は日本代表にも所属していました。
月井 隼南
日本と比べてフィリピンでは、スポーツの環境が整っていないことも多かったため、
空手を通してフィリピンの子供たちの力になりたいという想いからフィリピンに移り住むことを決めました。
フィリピンから世界の頂点を目指すために世界各国で開催される大会や合宿に参加しました。
1年で23カ国を回るほどハードなスケジュールだった年もあります。
セルビアにて世界チャンピオンたちと合宿
カザフスタンにて強豪選手たちと合宿
挑戦を始めた当初は600位だった世界ランキングも今では5位になり、
フィリピン・日本ともに国内からの応援や温かい言葉をたくさんいただけるようになりました。
試合中
-もしもキャンピングカーがあったなら-
フィリピンから世界を目指すと決意して4年。
時々日本に帰国したり短い休みを取ることはありますが、
基本的にトレーニングや仕事があり、なかなかゆっくり過ごせていません。
もしもキャンピングカーがあったなら、北海道の大自然に行って美しい景色をみたり、
美味しい料理やお酒をつまみながら時間を気にせず話したり。
朝は少し早起きして、綺麗な湖の前で美味しいコーヒーを飲みながらぼーっとする。
そんなゆったりした時間を家族や友人たちと過ごしてみたいです。
また、幼い子どもを持つ友人は子供が騒いだり泣き出してしまうため、外食を控えているそうです。
でも、都会から離れた大自然の中なら子どもたちものびのび自然と触れ合って、
遊び疲れた時はキャンピングカーの広い空間でいつでも休めるのですごく安心ですよね。
高級なリゾート地や夜景が綺麗なホテルももちろん素敵ですが、
キラキラした場所や便利なものに当たり前のように囲まれている現代の私たちにとって、
自分たちが幼少期に田舎のおばあちゃんちで遊んでいたような、
あのシンプルな空間で過ごせる愛おしい時間はとても貴重な気がします。
スイスの湖。日本にもこのような場所がたくさんあると思うのでいつか行くのが楽しみです。
会いたい人に会えるうちに、行きたいところに行けるうちに。
今年の世界選手権が終わったら、おもいっきり休んでみんなに会いに行こうと、
今この文章を書きながら強く思いました。
月井 隼南
- 空手家-
フィリピン生まれ日本育ち。
元日本代表、現フィリピン代表。
世界で1番強い空手家目指して武者修行中。
Instagram @junnatsukiiv888
YouTube 隼channel / Junna channel
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