U-BASE Diary

もしもキャンピングカーがあったなら – 佐藤 絵美里

わたしはジャズサクソフォニストです。
楽器を演奏することが大好きで、これまで様々な場所で演奏活動を続けてきました。
最近は指導する機会も増え、音楽の素晴らしさを伝える楽しさや喜びを感じています。

日本での音楽活動について思うこと

本の都市部は施設や家がコンパクトで、思うように音楽が楽しめない状況にあると感じています。好きでない人にとっては迷惑な騒音なのです。
教えることができる場所も演奏する場所も、限られています。子供が公園で遊ぶ声でさえ騒音と感じる人がいる世の中です。

そんな日本で豊かな音楽文化が育つとは思えません。
今日本に住んでいるメジャーではない音楽家たちが動いて、触れ合って、変えていきたいのです。
音楽はどこかで自分の心の支えになる素敵なもの。ということを伝えたいのです。

そのためにキャンピングカーが利用できたら良いなと考えました。

わたしは小さい頃から今まで、キャンピングカーに対する憧れが強いと感じます。
街で見かけると必ず目にとまり、自分が旅をする想像を膨らませるのです。

散歩が大好きで、旅行中も観光より散歩ばかりしています。散歩をするように旅をしたいものです。

写真は高知県の仁淀川です。
普段感じることのない気持ちを自然から貰います。

楽器を扱う仕事をする苦労と理想

楽器を扱う仕事をしている今、仕事の場所は毎日別の場所、違う時間です。
電車で何時間もかけて往復することも少なくはありません。

身体への負担が大きく、演奏や移動で身体を壊してしまうミュージシャンも沢山います。
自分自身も現在手や腰を悪くしており、毎日演奏することが出来ません。

満員電車では大切な仕事道具を守るストレスから解放されたいと思っています。

-もしもキャンピングカーがあったなら-

そこでキャンピングカーで移動し、そこで少人数のワークショップやレッスン、コンサートが出来たらとても幸せなのではと考えました。
地方でなかなか音楽を生で聴く機会がない子供達から大人まで、沢山の人々に音楽体験をしてもらえるのではと思います。

あるお仕事で地方の学校にワークショップと演奏をしに伺いました。
そこで見た子供達のキラキラした顔が忘れられません。

学校の体育館での様子。コロナ禍でのこういった生の音楽での触れ合いは非常に嬉しい体験です。

子供たちは素直で、興味のない曲の時はすぐに伝わります。そういったコミュニケーションの時間は尊いものでした。

有名でないからこそ出来ることは沢山あるはずです。
色々な楽器をキャンピングカーに詰め込んで、沢山の人に音楽体験をしてほしい。そのことをいつか思い出してほしい。

これがわたしの理想です。

佐藤 絵美里
ジャズサクソフォニスト
兵庫県出身。関西を中心に演奏活動や指導を行なっている。
intstagram:@emirisato__sax
twitter:@Sugar_Jz

TAGS

CampingCar
  • HOME
  • U-BASE DIARY
  • もしもキャンピングカーがあったなら – 佐藤 絵美里