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U-BASE DIARY

U-VOICE Vol.07-プロサーファー 平原颯馬

東京湾と相模灘に面し、国内第2位の人口を誇る神奈川県。県の東側にあたる東京湾沿岸の内湾部はそのほとんどが港湾施設として利用され、我が国有数の経済活動の拠点となっている。一方、南側に位置する相模灘沿岸は太平洋に面した開放型で、変化に富んだ自然海岸が多い。そうした地理的特性は沿岸漁業が盛んな理由であるとともに、海水浴やサーフィンといったマリンスポーツをする場所として望まれる要素をもたらしている。

U-BASEではアウトドアシーンと親和性の高いフィールドで活躍している地元出身者の活動をサポートするため、ハイラックスを貸与するという新しい試みを今年からスタートさせた。その一人目としてU-BASE湘南アンバサダーに任命されたのは、湘南出身のプロサーファー・平原颯馬さんである。
 
昨年の東京オリンピックから正式種目として採用されたサーフィンだが、愛好家の数は世界的に2000万〜3000万人、国内だけでも200万〜300万人いると言われている。サーフィンは自然を相手とするスポーツの代表格であり、競技として以外の捉え方をすれば、サーフィンもアウトドア同様に“ライフスタイル”としての意味合いも大きい。古代ポリネシア人の漁に起源があるとされるサーフィンは、日本においては戦後の文化流入に伴って70年代に最初のブームが訪れた。島国に住むローカルだけの楽しみだったであろうこのスポーツの唯一無二の魅力は、ニューヨークやパリ、ロンドンや東京といった都会に住む人の生活にまで大きく影響を与えている。そして今日、オリンピックやコロナ禍という特殊な状況が愛好家の数を増やしていることは想像に難くない。

平原さんは地元湘南で8歳からサーフィンを始め、中学生で初めて挑戦した全日本サーフィン大会でいきなり初優勝を勝ち取った。そして日本サーフィン連盟の強化指定選手に選ばれ、15歳でプロサーファーの資格を獲得した。平原さんのインスタグラムでは、彼がサーフィンする映像と写真がいくつもアップされている。予測不可能な自然環境の中で理想のパフォーマンスを発揮するには、自然との調和と精神性が重要である。朝から夕方まで様々なエフェクトを反映する海と、不規則にやってくる波を攻略し、自然と一体化している彼を切り取ったアーカイブたち。それのどれもが美しく、美術館に展示されているアート作品に匹敵するほどに、まさに奇跡の瞬間を捉えたものばかりだ。動画ではその雄大な自然美の中で軽やかに波を乗りこなし、アグレッシブでスピーディーな切り返し、そしてダイナミックなフィニッシュを見せてくれる。彼のアカウント@soma_hiraharaを一度見れば、サーフィンを体験したことのない人間でも、その卓越したパフォーマンスに圧倒され魅了されるだろう。

海の目の前で育ち、友達たちと一緒に遊ぶ中でサーフィン文化に自然と魅了されていった平原さん。小学生の時、自分たちの通う学校の前のサーフスポットが“クソ下”と呼ばれていたため、清掃活動やポスターを作ることで改名するための運動を続けて“汐小前”という名前を定着させた、という素晴らしい逸話もある。しかし本人は「だって自分の家の庭が汚いのは嫌じゃないですか?」といたってシンプルに答える。小さい頃からの習慣で、どこの海でも入るときは一礼し、上がるときも一礼することを欠かさないという。本人は「その方が良い波が来そうじゃないですか」と笑って話す。この海への尊敬とそれに対する自然で飾らない答えこそ、平原さんが海とともに育ち学んだことの表れなのだと思う。

地球規模で環境の劣化が進んでいるとされる現在、生物多様性の損失に歯止めをかけ”人類が自然と共生する世界”を2050年に実現させるため、2010年に名古屋市で開かれた国連の生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)。国際社会が2020年までに取り組むべき20の目標として採択された『愛知目標』だが、残念なことに20項目中一つも目標を達成出来なかった。

社会は論理と数字に支配されているが、自然にはそんなものは通用しないし、そもそも計算したり把握しようとしたりすること自体が間違いかもしれない。自然の中では、自分とその与えられた環境が存在しているだけで、それ以外は一方的にこちらがYes or Noの判断を下すだけである。しかしシンプルな関係であるがゆえに、判断を見誤ると取り返しがつかないこととなる。都市の生活によって我々が失いかけている、判断力や決断力だったり、地球に住む人間として最も大切な生き方、本当の美しさとは?本当の強さとは?本当の楽しさとは?そして本当に必要なものは何か?ただ身を置くだけで、自然はそういった人生の答えのようなものを装飾することなく教えてくれる。

現在20歳となった平原さんはプロサーファーとしてオリンピック、さらには世界最高峰のサーフリーグ”WSL CT”を目指している。「プロサーファーとして誰もやってないことをやりたい」と語る彼は、2020年に人気リアリティショーに出演したことをきっかけに芸能活動を本格的にスタートさせた。当日もプロサーファー業とタレント業の隙間を見計らって地元・湘南の海でインタビューを行い、平原さんの原点、海やサーフィンに対する思い、そして将来的な目標を聞いた。

U-BASE編集部(以降、UB):両親の影響でサーフィンを始めたようですが、最初から好きになりましたか?
平原颯馬(以降、H):いや、始めから好きだったというわけじゃなくて、最初は友達と海で遊ぶのが好きでしたね。

UB:家は海から近かったのですか?
H:はい、サーフィンを始める前から犬の散歩とかで行くぐらい近かったです。

UB:子供の頃からサーフィンが身近だったのですね。
H:そうですね。最初はスケボーをやってたんですが、そのスケボーを一緒にやった子たちがサーフィン初めて、それで一緒に始めたんです。

UB:みんなの上達具合はどうでしたか?
H:みんな同じぐらいでした。

UB:では熱中するきっかけになったことは?
H:親が勧めてくれた、初心者の子供でも出場できる大会があって。初めてその大会に出たときですね、結果は3番とかでした。でもファイナルまで残ることができて嬉しくて、サーフィンにはまっちゃったって感じです(笑)。

UB:ちなみに一緒に始めたメンバーは今でもみんな続けられてますか?
H:はい。プロトライアルに出ていたり、いろいろスポンサーとかもついてたり、みんな続けてますね。

UB:平原さんはサーフィンの21年度までサーフィン日本代表(NAMINORI JAPAN)の強化指定選手に選ばれていますね。
H:はい、ずっと入っていました。

UB:それはオリンピックに出場できる可能性があったということですか?
H:はい、そうです。

UB:去年のオリンピックはご覧になられましたか?
H:はい、大原洋人くんとか知り合いなので応援しながら見てましたね。

UB:いつかオリンピックに出たいですか。
H:もちろんです。でも次のパリ五輪でサーフィンの候補地になっている場所の波は凄いっす(笑)。

UB:日本人選手の活躍も目立った競技だったので、オリンピック以降にサーフィンを始めた方が多いではないかと思います。そういったことを実際に感じますか?
H:サーフィン人口はここ何年かで増えましたね。もちろんオリンピックもありますが、それ以前にオフィスに通わなくなった在宅勤務の人たちなど、コロナ禍の影響もあります。湘南でも土日しかサーフィンできなかった人たちが、平日の海にも来ていたりします。スケボーほどブームは来ていないけど、確実に増えていますね。

UB:世界には多くのスポーツがありますが、自然を相手にしているスポーツはそう多くありません。サーフィンはアウトドアスポーツの中でも代表的な競技だと思いますが、プロサーファーとして何か心掛けていることなどありますか?
H:海に入る前にちゃんと一礼して入るようにしてるんですが、そういうちっちゃなリスペクトを常に忘れないようにしています。それに、リスペクトしてたら良い波くるんじゃないかな(笑)。そういうのを大事にしていますね。

UB:小学生の時に、ビーチを綺麗にする運動をしていましたよね。
H:そのときの担任の先生もすごいアツくて、サーフィンを一緒に始めた同級生たちと始めました。サーフィンをする海を大事にするっていう気持ちは何歳になっても変わりませんね。それに、地元で小さい頃から遊んできた自分の庭みたいなもんなんで。そこを綺麗にするのは当たり前のことだと思います。

UB:競技ではありませんが、U-BASEが扱うバンライフやキャンプなどのアウトドアも、サーフィンと同じように自然環境を相手にします。アウトドアやバンライフはお好きですか?
H:はい、好きです。去年はよくキャンプに行きました。自然の中で泊まったりとか、キャンピングカーで寝たりっていうのは好きですね。昔は試合の際には宿に泊まらずに、海の前に停めて車中泊とかしましたね。

UB:ハイラックスに乗ってみていかがですか?
H:四駆系のでっかい車に昔から乗りたかったので、ハイラックスをサポートしてもらいとても嬉しかったです。でもこんな大きい車に自分が乗るとは思いませんでした(笑)。普段は都内で仕事のときは電車で行くんですが、こないだはじめて車で行きました。その時にこの車の大きさを感じましたね。

UB:実際乗ってみて魅力的なポイントはどこですか。
H:荷物を何も気にせずに載せれるのはかなり魅力的ですね。板を何枚かそのまんまにしておいて、いつもサーフィンにすぐ行けるようにしていたり、調子いいですね。都内には合わないけど、海に行けばこれがやっぱり一番調子いいですね。

UB:アウトドアには使いやすそうですね。
H:後ろのドアを開けたら座れるし、板にワックス塗ったりする作業台としても使えるし、断然に使いやすいですね。シェルもつけて荷台に高さも出してるので、荷物を気にしないで載せれます。あとディーゼル車なので、お財布に優しいです。友達とトリップとかに行くときには、やっぱりこの車で行った方が安くなります。

UB:プロサーファー以外にもタレントとしても活動していますが、今後取り組みたいことなどありますか? 
H:サーフィンではとことん試合に出て勝ちたいですね。それで映像を残していくのが永遠の目標です。それと俳優としても、いままでサーファーがやったことのないことをやりたいな、と思っていますね。そんな二刀流ができるプロサーファーになりたいです。

UB:サーフィンをやっていて一番気に入ってる、もしくは好きな瞬間は何ですか?
H:良い波に乗れたときも最高なんですけど、小さい頃のままですが地元の友達と地元の海で一緒にワーワー言いながら、お互いを高めながらサーフィンしているときが一番好きですね。仲間たちと始めたサーフィンだけど、何歳になっても変わらないんだなっていうのを感じながらするサーフィンが好きですね。

UB:今後U-BASEとどんな取り組みをしたいとか、ありますか?
H:やっぱりもっと海にも近くなってほしいですね。神奈川のアウトドアは山以外にも海も重要じゃないですか。こういう車だと海よりも山みたいなイメージが多いと思いますけど。海にも向いているというのを、僕も発信して皆さんと共有していきたいです。スクールを友達とやってるんで、U-BASEのサーフィン教室をやってみたいと話してました。他にも、ゴミ拾い活動でも良いし、海でのイベントをやりたいなって思います。

UB:それでは最後にファンの方、そして読者に一言ありますか?
H:オリンピックの会場となった釣ヶ崎海岸で四月に大会があるので、応援よろしくお願いします!

平原 颯馬
神奈川県茅ヶ崎市出身
プロサーファー / モデル / 俳優
Instagram: @soma_hirahara
YouTube: HIRAHARA SOMA ch【平原颯馬】

プロフィール 
▼父親の影響で9歳(小3)からサーフィンを始めて、15歳でプロ資格を取得
 高2からプロサーファーとして世界を回る
▼15歳でサーフィンのプロ資格を取得!
▼2018年世界ジュニア選手権日本代表
 カリフォルニアで開催されたワールドジュニアチャンピオンシップ国別団体で金メダルを獲得
▼2021年度サーフィン強化指定選手に選定

出演作品
【デビュー作/AbemaTV】2020年『オオカミくんには騙されない』
高校を卒業するタイミングでサーフィン以外にも何かやりたいと思いのオーディションに参加
合格し、初作品となるAbemaTVで放送された「オオカミくんには騙されない」に出演
【ドラマ】2022年1月~放送中のテレビ朝日、『もしも、イケメンだけの高校があったら』に出演。
地上波のドラマデビュー作!秋元康が企画・原作を務め、主役は『ドラゴン桜2』にも出演していた細田佳央太。同級生の平原将吾役で出演。
【テレビ】2022年3月 T B S 『最強スポーツ男子頂上決戦』出演