U-BASE Diary

U-VOICE Vol.04 A WETSUITS 辻文雄

相模湾からほど近い場所に位置するU-BASE SEISHOには、その立地からか国産のボードメイカーである『Starboard』のSUPボードが店頭に置かれている。アウトドアギアやキャンピングカーが目当てである多くのお客様の目には、1枚だけ置かれたSUPボードは単なるディスプレイに映ったかもしれないのだが、実はちゃんと店頭で購入することができる。神奈川のアウトドアアクティビティにおいて、”海”は重要なファクターの1つとなっている。今回のインタビューのゲストは小田原でウェットスーツブランド『A』を創業した辻文雄氏だ。
 
辻さんは小田原市出身だが、若い頃は軽井沢や宮古島など、1つの場所に留まることなく様々な場所でいろんな職種を経験した。いつからかサーフィンにのめり込み、それが自分の生活の中心となったことで、彼の人生は大きく変わり始める。旅行もサーフィンが中心となり、日本各地はもちろん、イギリス、イタリア、ハワイ、オーストラリア、スリランカ、フィリピン、インドネシアなど、世界中の海にも挑戦した。留学したオーストラリアではサーフボード工場の雑用のバイトをしながらボード作りを学び、帰国してからは千葉の大手ウェットスーツメーカーの工場で働きながらサーフショップでインストラクターをやっていた。気づけば彼の人生にはサーフィンが不可欠となっていた。そして新たな挑戦として、地元小田原で格安のオーダーメイドのウェットスーツブランド『A』を昨秋立ち上げた。

U-BASE編集部(以下、UB):『A』を立ち上げたのはいつですか?
辻文雄(以下、T):去年の秋頃ですね。
 
UB:『A』というブランド名の由来は?
T:あえて象徴的な固有名詞を使わずに、匿名性があるアルファベットのAを名前とすることで、ブランドが特定のイメージに囚われることがなくなればと思ったからです。
 
UB:ブランドを立ち上げたきっかけは?
T:ひとつは自分の好きなことを仕事にしたいなと思ったからです。そして、日本のウェットスーツは値段が高いのでサーフィンを始めるのに敷居が高くなってしまうため、気軽に手を出せるような安いオーダーメイドのウェットスーツを作りたくて立ち上げました。

UB:素人なのですが海外ではいくらぐらいなのですか?
T:日本のウェットスーツは性能も良いので一概に比べることはできませんし、場所やメーカーにもよりますが、アメリカでは吊るしで$500ぐらいだと思います。吊るしとは既製品のことで、海外ではその吊るしの中から自分の体型に近いサイズを選んで無理やり着ることが多いです。
 
UB:『A』はいくらぐらいなのですか?
T:湘南・西湘の冬用で35,000円ぐらいですかね。
 
UB:オーダーメイドでですか?
T:はい、そうです。
 
UB:それは破格ですね(笑)。
T:それが最大の魅力ですからね。

UB:ちなみに制作にかかる期間はどのぐらい必要ですか?
T:1ヶ月ぐらいですね、忙しい時は2ヶ月ぐらい必要となります。
 
UB:オーダーはどういった方法ですれば良いのですか?
T:Twitter(@23lab_tj230svrf)かInstagram(23lab_by_fumiotsuji)のDMで気軽にご連絡いただければ!

UB:もともとサーフィンを始めたきっかけは?
T:友人に誘われたからです。始めてから3~4年は友達が誘ってくれるから海に行ってた、という感じでした。海の近くに住んでいたけど、自分から行くことはほとんどなかったです。
 
UB:何がきっかけでハマったのですか?
T:横に滑る、という感覚を掴んでからですね。それからは楽しくて一人でも行くようになりましたね。

UB:アウトドアにも興味はありますか?
T:はい。昔からよく伊豆の海に行くんですが、そういった一人で行くサーフトリップではしょっちゅう車中泊をすることになるので、車中で快適に寝るための道具は揃えてあります。
 
UB:それでは最近流行っているキャンピングカーがあるライフスタイル”バンスタイル”に関しても興味がありますか?
T:すごい興味がありますね。実は今欲しい車があって。トヨタのプロエースというヨーロッパで販売されている車なのですが、サイズがあるのでサーフトリップにも向いているし、現在の軽自動よりも車中泊はもっと快適になると思いますね。

UB:今後A WETSUITで取り組みたいことなどありますか?
T:将来的にもうちょっと大きい車に変えたら、自分のウェットスーツの営業をかねてサーフトリップしたいですね。
 
UB:行きたい海やエリアとかありますか?
T:仙台とか。行ったことはあるんですけど、震災以降行ってないので。そのまま車で足を伸ばして青森の三沢まで行ってみたいですね。あのエリアは情報も少なく良い波が余ってるみたいなんですよね。東北には震災以降行ってないので海以外も見たいですね。

UB:それでは最後に読者のみなさまに一言ありますか?
T:これからサーフィンを始める人もいると思いますが、全体的に敷居が高く、知り合いがいなければ人に聞いたりしづらいことあると思います。私でよければ相談にも乗りますので、気軽にご連絡ください。また『23Lab.』というサーフィンに関わるアパレルやYoutubeなど、『A』のウェットスーツとは別のプロジェクトも始めたので、もし良かったらそちらもチェックしてください。よろしくお願いします!


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